COLUMN

コラム

商品紹介 vol.2 タイルについて

INDEX

▶︎バスルームではどんなタイルが使えるの?
▶︎進化するタイルの表現力
▶︎バンクチュールで人気のタイルについて
▶︎天然素材について

理想のインテリアを実現するために、壁の仕上がりは重要な要素となります。
そのため、素材感やカラーを凝りたいと思う方も多いのではないでしょうか?

今回は空間の上質感を演出するタイルについてご紹介します。

 

 

▶︎バスルームではどんなタイルが使えるの?

一口に「タイル」と言っても実は様々な材質があり、それぞれの性格を持っています。
高温多湿で汚れやすいバスルームならではの性能が求められます。
水がかかる場所でも変質しない「耐水性」
清潔感を保つ「耐汚性」
高温、高湿度に耐えうる「耐久性」です。
つまり、タイルは水に濡れても変質せず、汚れをさっと拭き取れる素材です。清潔に保ちたいバスルームで
楽にお手入れができるため、ぴったりの素材です。

タイルは一般的に「磁器質」、「せっ器質」、「陶器質」に分類されます。
これらは全て焼成して作られますが、それぞれ焼くときの温度が異なり、素地の密度に差が生まれるため
素材の細かい穴のサイズが異なります。
この穴が小さければ小さいほど汚れが染み込まず、お手入れがしやすいものとなります。
具体的には1,200〜1,300℃の高温で焼き上げた磁器質タイル(JIS規格ではⅠ類に相当するもの)
が推奨されます。こちらは給水率が3.0%以下のため、汚れがほとんど染み込まず美しい状態を保てます。

また、床に使用するタイルに関しては各メーカーがバスルームで使用できる
ザラザラとしたグリップ感のあるタイルを取り扱っています。

バンクチュールでは、その中でもグリップ感がありながら汚れが落ちやすいタイルを
おすすめしております。スタッフがお客様の理想の空間に最適なタイルをご提案いたしますので
是非お気軽にご相談ください。

 

 

▶︎進化するタイルの表現力

タイルというと、「天然素材の代替品」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、釉薬や焼成の釜の技術力が向上し、海外では長手が3mもの大きさのタイルを焼成することができる
タイルブランドも登場しております。タイルの模様の多くは印刷で表現されているため、以前は模様のバリエーションが
少なく、全く同じ模様が隣に並んでしまうことが起こりやすいという意匠上の問題がありましたが
昨今では大判のタイルから切り出すため、模様のバリエーションが増えてよりリアルな天然石の仕上げができるようになりました。
また、模様のグラデーションの技術も上がっており、ほんの数ミリの釉薬の厚みで大理石の透明感や奥行きのある
模様が見事に再現されています。

現在では採石できなくなった希少な石の模様や、同じ石でもかつて採れていた美しい色味の天然石が手に入らなくなっています。
また、大理石は給水率が高く、磨いたものを施工しても使用するうちに曇って艶がなくなってしまったり
シミができたりします。その点、磁器タイルはお手入れがしやすく美しい状態を何年も保つことができます。
更に、バスルームで使うには耐久性が低く使いづらい天然石をモチーフとしたものや大理石模様をイラストのようにデフォルメしたものなど
タイルの自由度も広がっています。
そのような観点からタイルが単なる大理石の代用品ではなくなる日も近いかもしれません。

さらに、焼き物のタイルは土からできているためサステナブルという観点からも注目できます。ブランドによっては
非常に厳しい基準で素材をリサイクルする活動を行っています。
詳しくは下記のコラムをご覧ください。

 

 

▶︎バンクチュールで人気のタイルについて

では、バンクチュールでは実際にどのようなタイルが人気があるのか実例とともにご紹介したいと思います。

グレーとベージュの中間のような色味のスレート調のタイルです。朝日の入るバスルームなら
朝日を受けてさっぱりとしたグレーの色味の空間になり、まだ眠たい朝も優しく迎えてくれるような空間となります。
また、夜は温かみのある色味の照明に照らされて優しいベージュに近い色味となり、入眠前の
リラックスする時間を演出できます。
また、スレート調の凹凸がプレス成形で再現されており、間接照明を取り入れることで空間に奥行きと
上質感をもたらします。

柔らかいベージュでありながら軽すぎない色味のタイルで主張しすぎない石目の模様が美しいタイルです。
マットタイルですが表面が非常に滑らかで汚れが付きづらく美しい状態を保てます。
釉薬で模様を作っているタイルですが、生地の色味も表面の状態に近く、バスルームの
窓やカウンターの仕上げで生地が表面に出てきても目立ちません。
また、滑らかな仕上がりでありながら浴室床に同じタイルを使用することができるため
隣室との空間に一体感をもたらし、水回り空間を上質に仕上げます。
観葉植物とよく合いリゾート感のある空間にもぴったりです。

 

 

▶︎天然素材について

とはいえ天然の石も気になる、という方には御影石、十和田石がおすすめです。
御影石は天然石でありながら吸水率が低く、美しい風合いが長く楽しめます。
温泉旅館の雰囲気にもピッタリの仕上げです。
温泉旅館でよく使用される十和田石は吸水率が高い石ですが、その特性から
床に使用した際に滑りにくく、保温性もあり肌あたりが優しい石材です。
乾いている時は薄いグリーンですが水を含むと深く美しいグリーンに発色するためとても人気が高い石です。
こちらは浴槽にも使用できる天然石です。浴室の例は下記のコラムをご参照ください。

今回はタイルについて紹介させていただきました。
バスルームの色味や質感はバスタイムでどう過ごしたいかお客様の理想の過ごし方によって
おすすめのタイルが変わってきます。

バンクチュールのショールームでは実際のシステムバスをご覧いただくことができます。
写真ではわからない色味や素材感、実際に空間に入った時の居心地などを体験できます。

是非ショールームにお越しいただき、バスタイムでの過ごし方の想像を膨らませてみてください。

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