COLUMN

コラム

システムバスとは <知っておくべき構造の違い>

お風呂がどのような構造で、一体どんな種類があるのか。
お風呂好きでも、ご存じない方がほとんどなのかもしれません。

今回はお風呂の構造。特にシステムバスについてご案内いたします。

INDEX

▶︎ 01.システムバスとは?
▶︎ 02.オーダーシステムバスの自由さ
▶︎ 03.システムバスのメリット
▶︎ 04.在来浴室
▶︎ 05.バンクチュールの事例
▶︎ 06.バンクチュールのミッション

 

 

01.システムバスとは?

一言で説明すると「現場で組み立てられるようにシステム化されたバスルーム」のことを言います。
しかしビジネスホテルなどでよく見かける、トイレや洗面室と一体になった”ユニットバス”を連想される方もいらっしゃるかもしれません。

実は「システムバス」と「ユニットバス」は言葉の意味は同じです。
工場で部品を製造し、現場で組み立てるユニット型のバスルームのことを意味しております。
「ユニットバス」はトイレや洗面室と浴室が一体になったものを指す言葉として普及しました。
そのためバンクチュールでは「システムバス」とご案内しております。

システムバスは壁、床、天井の構造体を工場でパネルとして生産してから現場に搬入し、そこで組み立ててバスルームを完成させるのです。
工場生産により品質を均一化し、工期の短縮や生産効率化によるコストダウンを実現しています。
こうした利点が注目されて、近年の日本の水回りではシステムバス構造が主流となっています。
しかし一般的なシステムバスは同じ部品で大量生産することを想定しているため、コーディネートの自由度は低く、プラスチックの一体成形品であることがほとんどです。

それに対してバンクチュールのシステムバスは一点物のオーダーシステムバス工法を採用しております。

 

 

02.オーダーシステムバスの自由さ

「オーダーシステムバス」は一般的なシステムバスと同じ構造を持ちながら、規格のサイズにとらわれず、自由にコーディネートができる特注品です。
システムバス構造のため高い防水性、品質の均一化、工期の短縮を可能にしつつ、その上で壁や床をタイル仕上げにしたり、シャワー水栓やバスタブをお好きなブランドからお選びいただけるオーダーならではの強みがあります。

 

 

03.システムバスのメリット

オーダーシステムバスを選択するメリットは「自由なコーディネート」というデザイン性以外にも、永く家で安全に使い続けるための技術的な利点もあります。

システムバスの床裏にはFRP製の「防水パン」が必ず設置されており、浴槽や床のタイルが破損した場合も、そこから生じる水漏れを防ぐ受け皿のような役割があり水漏れを防いでいます。
この技術により2階やそれ以上の高さでもシステムバスは設置することができるのです。

システムバスは建築躯体の壁、床と独立した構造体です。そのため建築躯体との間に空気の層があるため、断熱・保温性に優れており快適な入浴体験を提供します。

また、システムバスは前述の通り工場で生産されるため、専門スタッフによる品質管理がなされています。これにより一貫した高品質を保った商品をご提供することができます。

さらに、室内で不具合が発生した場合も、システムバスは各部に点検口を設けており、不具合の原因を特定しやすい構造となっています。

 

 

04.在来浴室

上記のようなシステムバスに対して、浴室では在来浴室という作り方もあります。
在来浴室とは、浴室の床や壁にタイルやモルタルなどの建材を、建物に直接貼って作る「在来工法」で出来たバスルームのことをいいます。
一般的なシステムバスとは異なり、浴室空間の大きさや形状に関係なく、スペースに合わせて自由に作ることができるのが特徴です。デザインや細かな仕様までこだわれることが魅力で、デザインを重視する建築設計事務所では在来工法を取り入れることが多いです。
ただし、防水性には注意が必要です。建物に直接タイルやシャワーなどの水栓金具を取り付けるため、経年劣化による水漏れの危険性が高く、構造的にメンテナンスもしにくいことがデメリットとして挙げられます。施工にも様々な職人が必要となり多くの手間がかかります。システムバスと比べると工期が長くなることも注意すべき点です。

バンクチュールのオーダーシステムバスは在来浴室のようなコーディネート性を持ちつつ、システムバスの防水性も担保されたお風呂です。

ここからはバンクチュールの実際に納品した事例についてご紹介します。
オーダーシステムバスの特徴と共にご案内します。

 

 

05.バンクチュールの事例

洗面室、中庭とつながるバスルーム

まるで海外ホテルのバスルームのようなラグジュアリーな曲線をえがくシャワー水栓、クラフト感のある温かみが魅力のタイルを使用しました。
自由にアイテムを選べるオーダーならではのシステムバスです。
ガラスドアで区切ることで、洗面室とのつながりがあることも特徴の一つ。
日常から外れた、一味変わった入浴をお楽しみいただけます。

 

シャワーブースを設けて、生活リズムで切り替える

バスタブの入浴スペースとは別にシャワーブースを設けた事例です。
平日は忙しくてとにかくシャワーだけは浴びたい。だからバスタブにはそれほど入らないが、シャワールームでは物足りない……そんなふうに悩む方はいらっしゃいませんか。
バンクチュールで人気のプランの一つに、バスタブとシャワーブースを分けるものがあります。
平日はサッとシャワーを浴びて、休日にゆっくりとお風呂でくつろぐことができる。
生活リズムに合わせて、お風呂を使い分けることができます。
またお風呂の過ごし方を変えることで、気持ちのスイッチを切り替えられることも。
多様な入浴ができるシステムバスです。

 

広々とした洗い場でシンプルなお風呂

2階に設置した、テラスとつながるシステムバスです。
防水性が担保され、安心してお使いいただけるシステムバスだからこそ、2階に設置することができます。
窓を開ければ気持ちの良い風が通って、涼やかにお風呂を楽しめます。
時と共に変化する空を楽しみながら、安全にご入浴いただける。
そんな開放的なプランはいかがでしょうか。

 

 

06.バンクチュールのミッション

私たちバンクチュールは、お風呂に感性を吹き込むことをミッションとしています。

歴史の中で時代に合わせその役割を大きく変化させてきたお風呂。
しかし、現代において「お風呂」が生み出す体験は非常に限られたものになっています。
多くの方にとって、バスルームの購入は一生に一度の大きなお買い物。そして人生の中で長い時間を過ごす大切な場所になるはずです。
しかし、まだ世の中では「バスルームをこだわってデザインする体験」や、「お風呂を楽しむ選択肢」は多くありません。

オートクチュールのように「あなたにとって最高のバスルームを仕立てたい」と、想いを込めた「BAINCOUTURE」。私たちはこれまで、お客さま一人ひとりの要望に耳を傾け、オーダーメイドでそのライフスタイルに合わせたバスルームを形にしてきました。
BAINCOUTUREが目指しているのは、単なる箱(バスルーム)ではなく前後の繋がりを含めたお風呂の体験そのものを創ること。

私たちのブランド名であるBAINCOUTUREは、お風呂(BAIN)と高級な仕立て(COUTURE)を組み合わせたもので、私たちの価値観を表現しています。
私たちはお風呂を創るという行為自体が、楽しく心が豊かになる特別な体験であると考えます。

お風呂の「時を仕立てる」ブランド、それがBAINCOUTUREなのです。

 

バンクチュールのお風呂の可能性を追求するために始めた新たな試みとしてマガジンサイトBAINCOUTURE Magazine™」を運営しております。
お風呂の役割、位置づけを見直すことで見えてくる新しい世界(カルチャー)を、様々なプロジェクトを通じて学び、そして感じたことを発信してまいります。
ご興味ある方は是非ご覧ください。

TOP