COLUMN

コラム

カーボンニュートラルに向けてバスルームでできること

~断熱性能の向上と住宅支援事業・補助金の活用~

気候変動による社会活動への影響が取りざたされている昨今、環境配慮はいよいよ無視できない問題となっています。

その中でも住宅が環境に与える影響は大きいものとなっています。
日本では2050年のカーボンニュートラルに向けて、様々な取り組みを始めました。

カーボンニュートラルとは、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量と吸収量をコントロールし、
ゼロにするという意味です。
環境省ではカーボンニュートラルへの取り組みを紹介しており、
衣食住などのライフスタイルに起因する温室効果ガスの排出量は
日本全体の6割以上を占めるという分析結果を公開しています。

では衣食住の住にあたるお風呂の分野ではどのような取り組みができるか。
バンクチュールでできる取り組みとしてはまず、断熱が上げられます。
バスルーム周りを断熱構造とすることで、地球環境にとって良いだけでなく、
急激な温度変化によって身体に悪影響を及ぼすヒートショックを防ぐこともできます。
自然環境への配慮をした取り組みをすることは人体にとっても快適なものとなります。

ユニットバスの構造では下の図のように壁の中に箱を作るような作りのため、保温性があります。

 

また、カーボンニュートラルを目指すにあたり様々な支援事業が策定されております。

 

1、ZEH支援事業

経済産業省、国土交通省、環境省が設定した補助金制度です。
ZEH(ゼッチ)とは「ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、高性能断熱材などでエネルギー使用量を削減する「省エネ」と、
太陽光発電システムなどでエネルギーを生産する「創エネ」で
収支をゼロにすることを目指した住宅のことです。

 

 

2、地域型住宅グリーン化事業

国土交通省が認可したグループに加盟している木造住宅の関連業者(原木供給〜施工まで)が
建てる省エネルギー性能や耐久性などに優れた木造住宅・木造建築物に対する
補助金制度です。

 

 

3、こどもみらい住宅支援事業(2022/4〜)

子育て世帯や若者夫婦世帯による高い省エネ性能を有する新築住宅の取得や
省エネ改修等に対しての補助金制度です。

 

 

4、東京ゼロエミ住宅導入促進事業

東京都が設定した住宅支援制度です。住宅の断熱性能の確保と設備の効率化により
断熱性能及び設備の省エネルギー性能の水準が高められた東京都内に建てられた住宅に
対して補助をする制度です。

 

こういった支援事業は住宅全体の断熱性を高めることにより得られるエネルギー効率の向上や、
住宅の長期利用によって建て替えで生じるエネルギーを削減することが目的とされています。

住宅全体でどの程度省エネができるかの一助のために浴室の計画でも工夫することができます。

1、バンクチュールのオーダーメイドバスを選ぶ(長期優良住宅取得)

2、ニッコーオリジナル浴槽を選ぶ(高断熱浴槽としてエコ住宅設備に登録されています)

バンクチュールのオリジナル浴槽は断熱浴槽の機能性のあるタイプを選ぶことができます。

 

次にBAINCOUTUREオリジナルの高断熱浴槽を紹介いたします。

広々と使えるスクエアタイプと体の丸みにフィットする曲線のタイプがあります。
サイズは横幅が90cm、75cmの2種類、長さが160cmで広々使えます。

 

次は、上記の高断熱浴槽を採用し、住宅補助制度を利用した事例を紹介いたします。

1、E様邸

シームレスで広さを感じるコーディネートです。
収納をニッチ収納とすることですっきりとしたコーディネートとなっています。
浴槽には国土交通省が定めるエコ住宅設備に登録されているBAINCOUTURE
オリジナルの高断熱浴槽を使用しています。

 

2、M様邸

凹凸のあるスレート調の高級感のあるタイルを使用し、シンプルに仕立てたバスルームです。
こちらもガラスドアやFIX窓で隣室とつなげ、広々とした空間を演出しています。
開放感はありながら保温性もしっかり兼ね備えたバスルームとなりました。

1、2で紹介した事例はいずれも東京都が制定している「東京ゼロエミ住宅導入促進事業」を利用した事例です。
こうした支援事業は住宅全体で省エネ基準を算定します。
その中でバスルームでも断熱性能のある部材選定やユニットバスならではのメンテナンス性で
支援を受けられるケースがあります。
お住まいを見直す際はぜひカーボンニュートラルやそれに紐づく支援事業のご利用を
ご検討してみてはいかがでしょうか。

Writer:KANA SATO
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